こんにちは。きものナビゲーターの栗原貴子です。
きものを着ると結果として、自分に自信が持てるようになったり、世界が広がるなどの「嬉しい変化」が訪れます。
でもね。
それって、「きものを着ると自動的にもたらされる変化」ではなくて。
「きものを着る、という行為を通じて自分が変わることで、得られる結果」なのですね。
ちょっとまどろっこしいけれども。
以前よく「きものを着るとモテますか?」みたいなことを聞かれたのです。
モテるという結果は得られる可能性はあります。
とくに、外国人との交流では話しかけられる機会も増えて、語学が堪能でなくてもコミュニケーションが深まるのは事実です。
ただ、やっぱり「自分で着ること」が大事なのですね。
「自分で着られるの?」
というのは、絶対に聞かれるクエスチョンですし。
自分で着ている人だからこそ、興味を持たれるわけです。
着ていれば全自動でモテますよ、ということではないのですね。
やっぱり「きものを着る」という行為を通じて、その人が得た知識や経験に興味を持ってもらえるから、なのだと思うし。
私自身も自分で着られるからこそ、自信を持ってお答えできるから。
先ほど、「どうして自信を持てるようになるのかな」ってことをツラツラと考えていたのですが、「姿勢」と「丹田」がポイントだなあ、と思い至りました。
ちょっと長くなりますけれども、ご説明しますね。
日本人は欧米人と比べると胴が長く足が短い人種です。
ところが「洋服」は欧米人仕様の服であり、ウエストをマークするようにできています。
男性ならベルトの位置はウエストにきますし。
女性もボトムスはウエストではきますよね。
ですが、元来、胴長で短足な日本人にとって、ウエストは重心の位置が高すぎるのです。
欧米人並みに足が長い方は別ですよ。
でも、脚が長いと言われる人でもたいていは「日本人としては脚が長い」程度だと思うの。
なので、体型に照らし合わせたら
重心の位置が高すぎるから腰に負担がかかって腰痛になったり。
姿勢のバランスが崩れちゃうのですね。
日本人に姿勢が悪い人、猫背な人が多いのも、そのせいかな~なんて思う。
姿勢が悪くなると気分がネガティブになるのは周知のとおりですけれど。
確実に自信が持てなくなります。
日本人の体型にとって、ベストな重心の位置は男女ともに「丹田」です。
丹田はおへそから約5センチぐらい下になります。
丹田に力を籠めるとスッと背筋が伸びるし。
丹田に力を籠めると活力が湧いてくる。
男性の場合、丹田あたりで帯を締めます(帯がコルセット代わりになるため腰痛の方にも嬉しい効果があります)。
女性の場合は帯が太いため、背筋を伸ばした時に自然と丹田に力が込められるようになっています。
歩く時も「丹田」に重心がくるため気持ちも安定し、背筋も伸びて気持ちが上向きになる、というしかけです。
ヨガや瞑想を経験したことのある方なら、このしくみ、なんとなくイメージしていただけると思います!
丹田に重心がくるため気持ち安定。
↓
結果、姿勢がよくなって気分上向き。
という図式ですね。
同時に「着付けができる」というスキルアップの要素も加わりますので、その部分でも自信を持てるようになります。
だから「世界が広がる」ことに臆せずチャレンジできるようになる!!
女性の場合、きもの姿での立ち居振る舞いが身につくと、洋服のときも身のこなしがエレガントになるので「所作がキレイですね」という嬉しい副効果もあるんですよ(そして、これが異性からのモテにつながる)。
そうはいっても。
他人からの評価はあくまでも副効果であって。
それを目的にしてね、ってことではありません。
そして、そういう副効果を目当てにしても着付けって上達しないのですね。
ああ、きものっていいなあ、とか。
気分が切り替わるわ、とか。
あくまでも自分の心地よさだったり、楽しみだったり、ってところで取り組んむことが大切なのです。
キレイに着ようとしても着られないのは、人から見た着姿を意識しているからで。
「どうすれば、もっと心地よく着られるかしら?」って方向で探求していくと、自然と自分の体型に合った着付けができるようになってくるから不思議。
そう、着付けは「自分を知る」ことでもあるのです。
なーんて書くと「やっぱりなんだかハードルが高いわ」と感じてしまう方もおられるかも知れませんが、そんな難しいことじゃなくて。
自然と、そういう風になってくるので。
あまり身構えなくても大丈夫です!
今日も読んでくださってありがとうございました。
みなさまの毎日にププッと笑顔が溢れますように♪
2017年の冬に初チャレンジしたデニム着物です。
着付けのしやすさはもちろん、雨が降っても全然平気!素材ですから、気軽に着られます。カジュアルなお出かけにピッタリです♪
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