もはや「これまでの着付けでは浴衣すら外出が命懸け」という猛暑。
着付けのスタイルを見直す時代に入ったな、と感じています。歴史を振り返ると着付けって時代ごとにだいぶ変わっているんですね。伝統の部分って織りや染めなどの「技術面」についてであって「どういうスタイルで着こなすか」は時代ごとに変化しながら今に至るわけです。
試行錯誤の結果、これが一番、涼しい着付けとなりました。
ポイントは「布の重なりを最小限に減らす」こと。
まず、男性の対丈と同じ着付けに。
補正もなし。
腰ひもは1本だけ使用。
対丈で着用するために、頂着物の中から私にはちょっと着丈が短いものをチョイスしました。
全身だとこんな感じです。
私の顔面がいまひとつ、腑抜けた感じではありますが「一番、着た様子が分かりやすかった」のでお許しください。
下駄をはけば裾を引きずらずに歩ける丈です。
このときは帯の結び目は後ろに回していたのですが、背中が暑かった。
帯は前で結んでから、後ろに回します。
回す前の方が涼しかったことに気づきました。
しかも、衿の先っぽが出てる感じがいまいち、野暮ったい。
「帯を後ろに回さない方がよいかも」
ということで、「暑さを感じにくい部位」であり、かつ衿先が隠れる部分に帯を持ってきましたところ。
こういう形になりました♡
帯の結び目が脇にあっても、ほとんど邪魔になりません。
そして、衝撃的な事実に気づいちゃいました。
このスタイルだと
着付けが
とっても
カンタン♡
「あ、こんなんでいいの?」
って感じです。
この、現代において主流となっている着付けは「暑い」「難しい」だったのね~。
おはしょりの部分を含めた胴回りの丈の調整が、着付けの難易度を格段にアップしていた、という真相も明るみになりました。
今も、冒頭でご紹介した「もっとも涼しい着付け」で過ごしておりますが着心地はまったく問題ありません。それどころか「ラク」ですらあります。腰ひも1本しか使っていませんが、崩れることもありません。
名付けて
「盛夏の着付け」
広めていきたい、と思います。
というのも。
一般的な着付けが「暑い」ということは、寒い季節には「暖かい」といえるわけです。
浴衣も「盛夏の着付け」と「一般的な着付け」そして「襦袢をきた着付け」を使いわけることによって、気温に対応していけばよいのではないか。
そうすることで、初夏から秋口まで楽しめるファッションにできるなあ、と思うのでした。
着丈が十分にある浴衣でも研究してみたので、そのご報告記事も近々にアップしますね。
今日も読んでくださって、ありがとうございました!
私がインスパイアされた「碧眼の美男子」の記事もよろしかったらお楽しみください!
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