きものや浴衣の着付けを、今の気温に適したモノにする研究をしております。
ただし。
きものや浴衣の「形状」はそのままであること。
今、私のタンスの中にある、きものや浴衣を「着付け」で「猛暑対策」ができるようにしたい、のです。
なぜなら。
現時点でこの世に存在する「きもの」や「浴衣」は大事にしたいし。
多くのご家庭の「タンスで眠っているきもの」を目覚めさせてあげたいから。
今より、涼しく
覚えやすく
カンタンに
着られる
をスローガンにツラツラ考えていたところ。
ひらめきました!!!
よくある before after みたいな表情になっちゃっていますが
(不機嫌そうなほうがbeforeという定石)
白い帯のほうが「従来の着付け」
紺色の帯のほうが「ひらめいた着付け」です。
見た感じは同じですが、プロセスがかなり簡略化されています。
本日、ひらめいた方の着付けをして半日ほど過ごしてみました。日が暮れてから15分ほど歩いて(洋服ならば10分の距離ですが、念のためゆっくりと歩きました)、駅前のスーパーへ。
何を着ていても暑いので、もちろん暑いのですが。冷房の効いたスーパーについて「!!!」と実感。
クールダウンが早い!
お買い物を済ませ、帰宅途中ももちろん暑いわけですが。
家についてからの
クールダウンも早い!
半日着ていて、着崩れ等の問題もありませんでした。
正絹や名古屋帯などでの検証も重ねて参りますが、少なくとも「夏物」はイケるんじゃないかなという手ごたえを感じております。
研究しながら、思ったのです。
今、きものは「訪問着」「付け下げ」「紬」といったカテゴリー分けがされておりますが「着付けはほぼ同じ」なのですね。細かいことを言えば、留袖の「比翼」とかありますけれど、大差ない。
浴衣も長襦袢の有無はありますが、着付けはきものとほとんど同じです。
だから「浴衣が切られれば、きものも着られます」なのですけれど。
フォーマルからカジュアルのグラデーションを素材や種類で分類していることに加えて。
「着付けを変える」という発想も併せ持つことで、日系ブラジル人が「ブラジルより暑い」という日本の夏に対応できるようになると考えています。
謎のポージングがいささか気になりますが、浴衣ならばこういうパターンも加えちゃえ、という考え方です。
この着付けはかなりラクで、涼しいです。
帯を工夫すると涼しさはもう少し、アップできると思う。
(この帯は麻100%の半幅帯ですが、生地が二重になっています。麻や綿の一枚の仕立てのものだと、もう少し軽く涼しくなるはずです)
今の夏の暑さを考えると「盆踊り」「花火大会」など長時間、屋外で過ごす場合には、この着付けがよいでしょう。
その代わり、「下品」「だらしない」という印象にならないように、素材の選び方や立ち居振る舞いについてのポイントをちゃんと押さえるとよいのかな、と考えています。
今、あるモノを活かしながら。
今の環境に適したカタチに変化させていくこと。
それが、100年先の未来にも「きもの」「浴衣」を継承していくために。
探求、研究、検証を重ねてまいります!!
今日も読んでくださってありがとうございました。
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