最寄り駅の駅ビルの無印良品を出た瞬間、その人がいたのです。
ふわふわとした薄茶の髪、青い瞳。
女ものの浴衣を対丈で着て、腰骨の位置でビシッと締めた兵児帯。結び目は対照的にふんわりと華やかに、ヒラヒラとなびかせながら、手にはドン・キホーテの袋(笑)。
『わあ!リアルかぶきものな着こなしじゃないですか~! っていうか、なんて素敵なの~!』
着る人を選ぶのはよく、分かっています。一歩間違えれば「変質者扱い」間違いありません。
でも、この碧眼の美男子は、とっても素敵だった。
「写真、いいですか?」
と聞けなかった私。
見とれるのに忙しくて、写真を撮らせてもらうということなど思いつきもしませんでした。でも、心のフィルムに焼き付けたので、絵を描いてみました♡
限界まで頑張って描いてみましたので、ご愛敬♡
オシャレポイントは、浴衣の模様にある青を帯、インナーのTシャツ、ビーチサンダルと合わせていたこと。浴衣やきものの模様の中にある色をひとつ選んで、その他の小物にまとめると「こなれ感」と「まとまり」が出るのです。
江戸時代を舞台にしたドラマや映画などで、こういう風に女モノの派手な着物を、まさにこんな風に着ている男性が登場することがあります。
そんな方々は「傾奇者」(かぶきもの)と呼ばれていました。
この碧眼の美男子は、アニメや映画などの影響でこの装いをしていたのか。
はたまた「寸法の合うものがないから」という理由で、こういう装いになったのか。
多分、前者だと思うのですけれどね。
カッコよかった~~~♡
外国の方が江戸の文化を再現してくれるなんて(多分、アニメのコスプレだと思うけれど)ほんと、ありがたいことです、と馴れ馴れしく日本語で話しかければよかったわ、といまさら思った。私には「オバサン力」という超能力があるのに。
誰にでも話しかけられる「オバサン力」という特殊能力です。
本日「美男子を前にすると私は特殊能力を発揮できない」ということが分かった。スーパーマンにもクリプトナイトという弱点があるものね。それと一緒よね。
民族衣装であるきものは、時代ごとに形状や着付けを変化させながら、今に至っています。今の着付けはじつは、戦後に完成したスタイルなので「伝統」というほどの歴史はない(原型は江戸後期といわれていますが、今のように帯板を入れるなどしてきれいに着るのは戦後からなのです)。
そう考えると、これだけの猛暑になった今「夏の着付け」も変化させていいなあ、とつくづく思っていたけれど。
碧眼の美男子のおかげで、その思いをさらに深めました。
今日も読んでくださって、ありがとうございました♪
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