こんにちは。栗原貴子です。
本日は きもの(帯)の整理 ステップ2 です。
この記事の最後に動画をリンクしておりますので、併せてご覧くださいね。
きもの(帯)の整理は次の4つのステップで進めていきます。
ステップ1 きもの(帯)を「用途」(種類)で分ける
ステップ2 きもの(帯)を「状態」(汚れ、痛みなど)で分ける
ステップ3 きもの(帯)を「季節」で分ける
ステップ4 きもの(帯)を「感情」で分ける
ステップ1「用途」(種類)別の仕分け、お疲れさまでした!
ここから、ステップ2に入ります。
①礼装用 ②外出着、それぞれどちらのカテゴリーから着手されても構いませんが、点数に大きな違いがあるようでしたら、少ないカテゴリーのほうから手を付けられた方が、「終わりが見えやすい」のでおすすめです。
ステップ2では「汚れ」や「痛み」の状態をチェックします。
具体的にどこにどんな汚れや痛みがあるの? は動画で解説しておりますのでそちらをご覧くださいませ!
きものは汚れや痛みがあっても、お手入れをすることで「着られる状態にする技術」が確立されています。
とはいえ「着られる状態にする」ためには費用がかかります。こうした費用は、いったん見積をお願いして、見積額を見てからお手入れをお願いするかどうかを決めることもができます。なので、この段階では「要お手入れ」とだけ区分しておくのがおススメです。
長年、放置していたきものや帯を着るには、最低限、丸洗いというクリーニングが必要になります。丸洗いにかかる費用は、取扱店によって異なります。キャンペーンなどを上手に使うことでおトクになりますが、おトク価格でも1枚3000円~4000円ほどかかります。
さらに、染み抜きや洗い張り、染め替えといった方法が必要になる場合、追加で費用がかかりますが見積りをしてもらってから、考えることもできます。
痛みの多くは、裾や袖口のほつれになりますが、これも修復が可能です。裏地を新しくする必要があれば生地の費用や仕立て代がかかります。
いずれにしても、着られる状態にするのにおいくら? というのはケースバイケースになります。なので、この段階では「お手入れをすれば着られる状態にすることは可能」ということだけ、覚えておいてくださいね。
そのうえで、汚れや痛みの有無をチェックします。
「開かずの箪笥」になる前に丸洗いをしており、湿度によるカビなどのダメージがなければ、良い状態で残っていることも少なくありません。
ここでの仕分けは「目立った汚れやシミ、痛みがあるか?」という視点で行います。
①礼装用 ②外出着ともに「目立った汚れやシミ、痛みがあるか?」という点を確認しましょう。そのためには、たたんでいる状態を広げる必要があります。
汚れやシミ、痛みがあるものは「お手入れをしても着たいかどうか」という視点で自分の心に問いかけます。
こうして「汚れ痛みナシ」「お手入れをして残したい」「お手入れをするほどではない」の3つに区分します。
40~50年前につくられた七五三や振袖などの晴れ着には「今はもう、この技術では作れない」というものも少なくありません。そういうお品は知識がなくてもハッとするような美しさを感じます。多くの場合が染と刺繍で文様が作られていたり、金糸銀糸を使った文様があるようなお品です。七五三や成人式といった思い出の品でもありますので、「お手入れをする」という分類にされるとよいな、と思います。
ステップ2は、広げてチェックして畳む、という作業が必要になるため、お時間がそれなりにかかりますので、焦らずに楽しみながら進めてくださいね。
今日も読んでくださってありがとうございました!
ステップ3では 着物(帯)を季節で分類する に進みます!
動画の編集作業が試行錯誤につき、変な顔から動画、始まりますが、ププッと笑っていただけますと嬉しいです。
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