こんにちは。栗原貴子です。
先日、2020年の今、ずいぶんとお財布に優しくきものデビューできる時代となりました、という記事を書きました。
そして、お財布に優しくきものを楽しめますの一例、としてリサイクル店で購入したお話の記事を書きました。
お財布に優しい、という方向で考えるとサイズが合うモノをリサイクル店で求める、という方法がベストだと考えています。
でもね、でもね。
「祖母や母の着物がつまった箪笥が家にあるんですけれど、開かずの箪笥と化しています」
という方も少なくありません。
きものデビューすると「着物を着る人」だというウワサが広まって、親戚縁者、友人知人から「開かずの箪笥に入っていた一枚」を頂くことが増えます。
そんな着物を、頂着物(いただきもの)と呼んでおります。私の持っている着物、1/3ぐらいが頂着物です。
けれど、「着てくれる人がいるのなら誰かに譲りたい」という思いはあっても「そもそも、どれを差し上げたらいいのか分からない」とか「差し上げられる状態なのか分からない」といった「分からない問題」が立ちふさがることも多いのですよね。
なので「開かずの箪笥」カテゴリーでは「開かずの箪笥のお片付け方法」について書いていきたいと思います。
この整理方法をマニュアル化したのは2019年の秋ごろでした。
じつは私、セミナーを開催しようと思ったのです。
でも、これをセミナー化するには、見本となる着物や帯、小物類を会場に持っていってお見せしたいから会場は土足禁止でないと。でも、床に座るのは受講される方も疲れちゃうし。エレベーターがない会場だと荷物が重すぎて無理だし、なんて考えながらセミナー会場を探していたら。
ぴったりの会場が見つからない!!!
という現実に直面しました。
その後、いろいろあって「YouTubeだね」ということになって、YouTubeでやると決意したのです。
でもって、試行錯誤の末、3本の動画をあげました。箪笥のお片付け動画はしばしお待ちくださいね。
動画撮影をしてみて分かったのが。
ヘアメイク整えて、きもの着て、動画撮るって、それなりに時間がかかるということ。
そして、着物の動画ってアングルが難しい!
なので、まずはブログで。
本日は~はじめに~ということで、「箪笥のお片付け・整理方法」の基本的な考え方について書きます。
「着付けを覚える」「着物や帯などを購入する」ってプラス方向へのアクションです。で、私はこれができれば、きものライフを誰だって楽しめるよわね、と思っていました。
しかし、お片付けブームや断捨離ブームの中。結構な頻度で「開かずの箪笥」が人々の頭を悩ませていることを知ったのです。
「あの箪笥を開けて、いつか着物を着たいわ」という思いがあっても、「あの箪笥を開ける」というところがネックになっている人たちがいっぱいいるんだわ!!
ということは、私にとって大発見でした。
もちろん「自分は着ないと思うけれど、整理したい」という方もたくさんいらっしゃいます。
そこで「マニュアル化できないものか」と考えました。
着付けレッスンを受けてくださった方々の、ご協力もいただきながらマニュアル化に成功したのです!(しかし、それを寝かせるというのが私のいけないところ……)
「開かずの箪笥」を片付けるという視点で着物を見つめると2つのポイントが浮かび上がりました。
ひとつ目は「知識」です。
着物に限らずですが、自分に知識のないモノを片付けるのって、現実問題として不可能なのですよね。
ふたつ目は「感情」です。
どうしても「記念」「思い出」といった感情込みで考えてしまう。それは、片付けをしようと思って押入れをあけたら、古いアルバムが出てきてついつい見入っちゃう、というような感覚です。
この2点を踏まえ、そして含んだマニュアルがあれば「誰でも片付けることができるはず」と考えました。
きものの場合「片付ける」という目的から、逆算した「知識」というのはある程度、項目にできることに気づきました。そして、感情もまた意識することによって切り替えることができます。
この2つのポイントさえ、順番に押さえることができれば誰でもお片付けは可能!
しかも、お片付けを通じて知識を得ることで、「着物や帯のその後」についても考えられるようになる!!!
自分で着たいわ、となる方もいらっしゃるでしょうし。
何らかの方法で形を変えて、活用したいと思う方もいらっしゃるでしょうし。
着ない、ということが確信できて躊躇なく、譲る、処分するという行動に移せるようになる方もいらっしゃるでしょう。
断捨離が進んでよかったわ、という方もいらっしゃるかもしれません。
私としては、開かずの箪笥を開いたことが、きものデビューのきっかけにしていただけたらという思いはあります。ありますけれど、それは私の一方的な思いにすぎませんので。
そこらへんの暑苦しい思いを押し付けることなく。
淡々と「お片付け」「整理」に特化して、情報を発信して参る所存です。
以前にもアップした画像ですが、和美さんちの箪笥のお片付けをお手伝いした際に「よかったら」といただきました、アバンギャルドな頂着物(いただきもの)です。
和美さんのお母様の着物で、人が袖を通したのは、ん十年ぶりだそう。トラディショナルな柄のきものが多かったので、とっても新鮮な気分。頂いた私も、このアバンギャルドきもの、とってもお気に入りです。私よりも細身で小柄な方の着物ですので、着付けで寸法を調整して着ております。
その後、和美さんはパーソナル着付けレッスンを受けてくださり。着物デビューを果たされました!
こんな風に、お手持ちのアイテムが循環していって、お財布に優しいきものデビューを互助できるようになっていくといいな、と思います!
パーソナル着付けレッスンお待ちしておりますね♪
今日も読んでくださってありがとうございました!
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