先日、2回目のレッスンを受けてくださった加藤恭子さん。
9月10日からの書展の受付できものを着たい!
とのことで「当日、着るきものと帯」を「時代布 池田」さんにてお買い物するところから、レッスンがスタートいたしました。
鉛筆スケッチというアプリで肖像画風にしてみました。
「時代布 池田」さんにて購入のきものと帯で、自分で着付けされた恭子さんです。
お買い物についてはコチラの記事をご参照くださいね。
名古屋帯、じつは「柄の出し方」にコツがあります。
恭子さんがお求めになった帯はこの「柄の出し方」がポイントになるタイプ。
ですが。
まずは、「柄」の出し方を考えなくてもよい、全通柄の帯で「手順」をマスターいただきました。
全通柄とは。
帯全体に同じ柄があるもの、です。チェックの布をイメージいただくと分かりやすいと思います。どこをとっても同じ柄が続いているので、柄を出すということを考えずに手順に集中できるのです。
手順を覚えた後で。
本番用の帯で「柄の出し方」を考えながら練習します。
・帯の前に柄を出すこと。
・自分の体格(帯を胴体に回すときに要する長さ)
を考慮しながら「て」として取る長さを決めていくわけですが。
初めての帯は、上の作業で何回かやり直しになります。
慣れてくると「だいたいこのぐらいかな」が分るようにはなりますが。
帯ってね、微妙に長さが違うこともあるし。
名古屋帯の仕立て方も色々あるので。
「本番当日に初めての帯を締めます」というのは、避けてくださいね(;^ω^)
必ず、数日前に練習しましょう!!
私の帯の締め方は「帯本体を仮紐で固定して、最後に帯締めで締める」というものです。
帯をギュッと結ばないので。
帯が傷みにくい上に。
握力弱めでも大丈夫です!(^^)!
着付けって手順そのものは、さほど難しくはないのだけれども。
加減とか塩梅とか。
「後ろ手で見えないところでごそごそする」といった体の動かし方とか。
帯やきものの生地の扱い方とか。
そういうのに「慣れる」までは「あれ?」「あれ?」ってなってしまうモノでもあります。
着付けしながら、紐で固定するときの手の動きとか。
とくに「後ろ手でごそごそする」のは不慣れだと難しく感じます。
でもね。
これ。
けっこう脳トレになるんですよ。
視覚に頼らずに作業をするという特訓にもなります!!
実生活のどこに役立つのかは不明ですが「バックの中を見ずに手を突っ込んでお目当てのモノを取り出す」ぐらいのことは朝飯前になります(嬉しいのかしら? それ)
帯の背面、お太鼓を整えるときに必要になるスキルです。
レッスンでは私が自分の帯を締めながら「ちょっとめくって中の様子を見てください」とご覧いただきます。
実際に占めていただく時に、ごそごそされている様子を私も拝見しながら。
「そうです。そうです! いいですね~!」
と、ごそごそっぷりを確認させていただきます。
「見て盗め」
「体で覚えろ」
みたいなことって、時代錯誤よね、という風潮ではありますけれど。
着付けはコレばっかりはどうしようもなくて。
体感覚で会得いただく部分が多々、あります。
とはいえ。
江戸時代までは日本人全員ができていたことなので、たいして難しくはありません。
慣れ
の世界です。
手順を覚える⇒コツをつかむ⇒慣れる
という段階を経てしまえば、初心者の方でもあっという間にマスターできます!!!!
恭子さんは以前にも着付けを習ったことがあるとのことでしたので。
さらにあっという間にマスターいただきました!
過去、着付けを習ったけれど
「覚えられなかった
「難しいくて」
とおっしゃる方もいらっしゃいますが。
お話を伺うと「手順」「コツ」の部分の段階をひとつずつ踏まえずに教わっているのですね。
最初は「上手に、きれいに」やろうとせずに。
とりあえず手順に集中していただく。
もちろん、手順でおろそかになると「きれいに結べない」部分もあるので、そこはしっかり丁寧に手順を踏んでいただくようにお伝えいたします。
人それぞれ、無意識にやってしまうクセのようなものもありますので、人によっては無意識のクセを矯正することになって「難しく感じる」場合もありますが。
難しく「感じる」だけで実際にはさほど難しくはありませんよ~。
恭子さん、2回目のレッスンのご受講をありがとうございました♪
着付けパーソナルレッスンでは目的や用途に合わせたリクエストも承っております。
本日も読んでくださってありがとうございました!
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