こんにちは。栗原貴子です。
開かずの箪笥の整理の4つのステップ
ステップ1 きもの(帯)を「用途」(種類)で分ける
ステップ2 きもの(帯)を「状態」(汚れ、痛みなど)で分ける
ステップ3 きもの(帯)を「季節」で分ける
ステップ4 きもの(帯)を「感情」で分ける
今回はステップ4 きもの(帯)を「感情」で分ける についてです。
ステップ1から3までは、モノとして淡々と仕訳けてくださいね、とお伝えして参りました。
お片付けあるあるの「途中で思い出にふけってしまう」というのを防ぐ目的もありつつ。また、モノとしてみた時に汚れや痛みといった物理的な条件が加わることで、感情の感じ方にも変化が起こり、「手元に残す」「誰かに譲る」「自分で着る」といった、着物や帯の「今後」を考える判断材料になるからです。
ステップ1~3を経て、用途や汚れ、痛みの有無、季節などの分類がされた上で、それらの着物や帯を「感情」で仕分けていきます。
このとき「感情」を2つに分けて考えてくださいね。
一つ目は「思い出に起因する感情」です。
「お母さんが卒業式に着ていた着物」など、人生の節目や大切なイベントの思い出。
「おばあちゃん、この着物がお気に入りだったなあ」といった持ち主の方の想いに由来する感情。
そうした感情が湧いてくるものは、可能でしたらお手元に残しておきたいですよね。
とはいえ
現実的には汚れや痛みがある。
自分で着るには寸法が小さい。
ステップ1~3までの作業により、そんな物質としてのハードルがある、ということも客観的に見ることができます。
ふたつめの感情は「ご自分の気持ち」です。
「素敵だな、と感じた」「この色や柄が好き」「自分もこれなら着てみたいな」といった素直な気持ちを指針にしてください。
着付けが分からない!ということは二の次で大丈夫です。
着付けは覚えればよいことですもの。
これらの「感情」での整理につきものなのが「コレ高かった」という価格の問題。
お値段を考えると手放すのは惜しい! という気持ちがわいてきます。
でも、でも。
「ほんとに好き?」「自分で着たい?」
と自問してみてください。
高いからお気に入り、というわけでもありませんし。
高いから似合う、ということでもありません。
結局、箪笥の肥やしにしてしまっては、開かずの箪笥の再来になってしまいます。
それにね。
着物や帯の小売り価格は、そのまま「価値」を示すものでもないのです。。。。
流通の関係でお値段は変わってくるからです。
古い着物や帯には「今、これと同じものを作ったら大変、費用がかかる」というものや。
既に作ることができなくなっている技術を用いたモノ、も少なくありません。
これは、とっても価値あることなのですが。
だからといって高値で買い取ってもらえる、ということではありません。
これらの価値を活かすのは、ご自分でお召しになる、と言う方法が現状ではベストな選択になります。
詳しくは動画をご覧くださいませ!
今日もご覧くださってありがとうございました!
今後、動画では「着物や帯をほかのカタチで活用する方法」についてお話して参りますね。
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