”ママ振りの増加”など2020年、令和2年は原点回帰のターニングポイントになる予感

こんにちは。栗原貴子です。

ちょっと前から「原点回帰してるなあ」という体感があった。


例えば、成人式における女子の振袖の「ママ振り増加」。「ママ振り」とは母親が成人式で着た振袖を、お手入れしたりお直ししたりして、新成人の娘が着ることを意味しています。


これって着物のそもそもの在り方。だから、着物まわりには連綿と受け継ぐための、お手入れ技術も確立されているのです。


でもって、お仕事をご一緒しているテクノロジーやインターネット方面に強い方々からも「原点回帰」という言葉が出てきたのです。

要するにGoogle先生を始めとするAIたちが「人間」を学習し、人間らしく様々なことを判断できるようになっている、ということ。それは、主に「素敵」「面白い」といった感覚や感情の面において顕著なのだそう。


これにより、ネット広告における流入動線が、インターネットが出てくる以前の流れに回帰しつつある。回帰傾向の前はどうだったの? というのは長くなるので割愛いたします。すみません。


時節柄、おひなさまの画像を入れてみました。もちろん、こんな見事な七段飾りは、私のモノではございません。青梅市の郷土博物館に寄贈されたモノでざっと100年ぐらい前のものじゃないかしら? ということです。「長く受け継ぐこと」を前提として作られたモノは、適切な保管をしていれば長く使えるのですよね。



この「原点回帰現象」は、どうやらテクノロジーの聖地、シリコンバレーでも起こっているようで「リアルな交流」とか「スマホ断ち」といったことを、最先端で技術を生み出している人たちが、行い始めているのだそう。


テクノロジーに疎く、ニッポン在住の私もその傾向を実は、感じていた。


テクノロジー業界の人たちほど「リアルに会うこと」を重んじる風潮が、ここ数年、よくあったのだ。VR関係のお仕事をしている人も「テレビチャットを」とはおっしゃらずに、「リアルに対面」することを希望された。


もちろん、物理的な距離があったり、ウィルスを避けたいというような事情がある場合には、テレビチャットは大変に便利だと思う。一個人がこうしてブログを書いたりできるのも、実に面白い。最近、YouTubeを視聴する楽しさにハマりつつあるが、これはもう「私設テレビ局」だ。

着物に話を戻すと、ママ振りがいいなと思うのは情緒的な部分はもちろんのこと、「資源を大切にする」ということに、個人的にグッときているのだと思う。


「ちょっとキレイ目のワンピースを着ていきたい」というようなときに「着物ってすごいわあ」と実感する。ワンピースは自分の加齢やその時々の流行に沿って、その度に新調する必要があるが、着物ならば一枚のお出かけ用の着物で事が足りてしまう。正真正銘の一生モノだ。


最近、街で大島紬をリメイクされたんですね、とわかる素敵なコートをお召しのおばあさまをよく、見かける。着物として着る機会が減ったら、そういう風にも活用できる。大島紬のリメイクが多いのは、色や柄、生地の質感が洋服に仕立て直すのに、扱いやすいという点もあるのかもしれない。


2020年、令和2年という時代は、後々に振り返ると「あのとき、人々が原点回帰したんだよね」と後世で語られる節目となるような気がする。


ということで、着付けを覚えたいわという方がいらっしゃいましたら!
パーソナル着付けレッスンでお待ちしておりますね。


本日も読んでくださってありがとうございました。

















きもの伝道師 貴楽 Kiraku/栗原貴子

箪笥で眠っているきものを目覚めさせることは、地球の未来を守る一歩になる。 そんな風に思っています。 従来よりもカンタン、涼しい、ラクチンな着付け方法を開発。 着付けパーソナルレッスンも承っております。