「面白い話をしてくれるきもの男子」を楽しむ夕べ。

日曜日の夕ぐれ時。

駅ビルの屋上で、小さなレディが泣きながら「第二部もみたいの、第二部もみたいの」とパパに訴えていました。


彼女が「見たがっていたのは」

落語です!



ここ数日「久しぶりに落語でも楽しみたい気分」とうっすらと思っておりました。

噺家さんは私にとって「面白い話をしてくれるきもの男子」。

かなりシビレる対象です。

そんな私の気持ちを察していたかのように、目黒アトレの屋上庭園で「夕ぐれ寄席を開催しますよ」というお知らせが!!!

屋上=屋外、ということで。「暑いのではないか」という不安材料もありつつ、とりあえず行ってみました。

目黒駅前は超高層の商業ビルとタワーマンションが建ってからというもの、冬場などは凍死するんじゃないのか、ぐらいの強風が吹き荒れるようになりました。強風にあおられ車道に飛び出しかけたおばあさんの襟首を通行人が必死でつかんで「ギリ、セーフ」というアクション映画さながらのシーンが繰り広げられたこともありました。


その強風のおかげで、日没後の屋上庭園は『これぞ、夕涼み』といった感じに。


無料の催しということもあり、ちびっこもたくさん。


こんな高座、初めて見た!!!! 

噺家さんは三遊亭わん丈さんです。

ちびっこのお客さんを意識した内容になっておりまして「扇子を箸に見立てて、おそばをするる音の出し方」の特別レクチャーも。

一部の演目は「死神」「転失気(てんしき)」でした。



以前から落語会などで思っていたのですが。

ちびっこって、落語、好きな子が多いんですよね。

すっごい集中力でみているし。

笑いのツボでちゃんと笑ってる。


噺家さんによると「読書を楽しめる人は落語が楽しい」のだそうです。

自分の頭の中で、登場人物の顔や表情、服装などをイメージしながら聞けるかどうか。

それが、落語を楽しむスキルに直結しているのだそう。


ちびっこにも、もちろんそういう感性豊かな子がたくさんいて。

でもって「第二部もみたいの、第二部もみたいの」と落涙する小さなレディまで登場するわけです。

『お嬢さん、落語はね「みる」じゃなくて「きく」なんだよ』

と心の中で思いつつ。パパに目力&無言のプレッシャーで『見せてあげなさいってば』と念を送る。


ちなみに、レディがみたがっていた第二部演目は「牛ほめ」「拝啓 浦島太郎さん」でした。

「面白い話をしてくれるきもの男子」にツボっている、お仲間の小さなレディに「落語、おもしろいよね」と声をかけると「うん。おもしろい」と半分、泣きながらうなずいてくれました。



そんな私はおなかが空いてしまったので、わん丈さんの手ぬぐいを購入して帰宅。

もちろん、サインしていただきました!

師匠に名前をつけてもらうとき、目の前を師匠の愛犬が横切ったことから「わん丈」となったそうで。。。。さすが小噺のような命名方法。


そんな、わん丈さんの手ぬぐいは愛犬家に嬉しい肉球デザインです!


ああ、楽しかった!


今日も読んでくださってありがとうございました。

みなさまの毎日にププッと笑顔があふれますように♪

きもの伝道師 貴楽 Kiraku/栗原貴子

箪笥で眠っているきものを目覚めさせることは、地球の未来を守る一歩になる。 そんな風に思っています。 従来よりもカンタン、涼しい、ラクチンな着付け方法を開発。 着付けパーソナルレッスンも承っております。