きものとスーツとヤンキーの学ランの意外な共通点に思いを馳せつつ、本日の普段着きもの。

数日ぶりのきもの。お天気もよいので叔母のおさがり大島紬です。

洋服ときものを交互に着ていると、それぞれに「良さがあるなあ」と実感します。


洋服はやっぱり活動的だし、着脱がラク。

きものは「コーディネートを考えて着付ける」というプロセスが楽しい。


洋服ももちろんコーディネートを考えるわけだけど、洋服と違う点はきものは「形」が全部同じということ。


だから、色や柄、素材の組み合わせ次第でいろいろな表情を楽しむ、という方向にひらめきが伸びていきます。とくに「色彩感覚」が磨かれていくように感じます。


不思議なもので「何年も箪笥の中に入っていたのに、どうして今まで私はこのコーディネートを思いつかなかったのだ!」というような新発見が常にあるのですね。


その時々の「私」の内面がアプトプットされるのです。



話はちょっとそれますが


きものの楽しみは男性のスーツに似ているなあ、と思います。


スーツも形はほぼ同じ。ネクタイ、ワイシャツ、ポケットチーフ、カフスボタンなどアイテムのバリエーションも固定している。ワイシャツの色は半衿と、ちらりと見えるポケットチーフは帯揚げと存在感が似てる。生地や縫製へのこだわりも共通しているし。


洋の東西で生まれた「ファッション」の「在り方」「楽しみ方」が同じ方向を向いているって面白いですよね。


「裏勝り」ということばがあります。主に男性の羽織なのだけど、裏地が超ド派手、って羽織です。車多禁止令時代に、お上に隠れてこそこそとオシャレを楽しんだ江戸っ子の知恵なのだけど……。


マインドがまったくもってヤンキーの学ランじゃない!!!!


そして「裏地にこだわる」という考え方はスーツやコートの世界にもあるそうで。。。


マインドがまったくもって同じじゃない!


チラッと見える色や柄で自分の好みを表現するという。

おしゃれ心、おしゃれ魂の原点というかルーツは、人種や性別も関係なく同じ。

「グッとくるツボ」は全人類に共通しているのでしょうね。



そして「規制やきまりごとの中で、個性を発揮しよう」とする中で生まれ、磨かれたアイデアだったりもします。


規制や決まりごとの中で「これさえやれば大丈夫」とか「規制があるからしょうがない」と思うのか。


「その中で、なんとかしよう」と知恵を絞りだすのか。


その違いの大きさを感じるのでした。



今日も読んでくださってありがとうございました♪


ちなみに「初代リモコン付き三脚」はリモコンがソッコーで壊れました。あまりにもソッコーすぎたおかげで返品可能。二代目を購入しました。


初代のリモコンはボタン電池式で、電池交換のために開けると基盤が丸出しという「素人目にも危険な作り」でありました。それを教訓に二代目は充電式のリモコンに。うっかり基盤に触れる心配はご無用です。


みなさまもお買い求めの際のご参考になれば、嬉しいです。



きもの伝道師 貴楽 Kiraku/栗原貴子

箪笥で眠っているきものを目覚めさせることは、地球の未来を守る一歩になる。 そんな風に思っています。 従来よりもカンタン、涼しい、ラクチンな着付け方法を開発。 着付けパーソナルレッスンも承っております。