あえて改元を節目とするならば「きものルール」への意識も変えていきましょ~!

こんにちは。栗原貴子です。

5月というのに真夏日を記録している今日この頃。いかがお過ごしでしょうか?

きものには「季節のルール」なるものがあります。

念のため、おさらいをすると。

10月~5月「袷」

6月と9月「単衣」

7月と8月「夏物(浴衣含む)」

ということは、5月の今は「袷」。

(ざっくりと解説をすると袷は裏地のあるもの、単衣は裏地のないもの、夏物は絽や紗の裏地のないもの、です)


って、今日のような気温の日に袷を着たら、熱中症まっしぐらよ!!!



きもの歴四半世紀を超えましたが、年々この「季節のルール」に気候がマッチしなくなっているのを痛感しております。

ならば、気候に合わせた新ルールが必要か? というとそうではなくて。


普段着ならその日の気温に合ったものを着ればいい。


と私は考えております。地域によってもその日の気候が違いますもの。


普段着の定義があいまいだと、また混乱しちゃうので一応、定義しておきますね。

「セレモニーウエアではない和装」の意味です。


お友達とお茶やお食事におでかけ。

観劇などのおでかけ。


なんてときの、ちょっとキレイめのワンピース感覚で和装をするなら「その日の気温に合った装い」がいちばんね、と四半世紀を超えるきもの歴で思うようになりました。


「え、でも……」

と感じた方もいらっしゃることでしょう。わかります。私もビギナー時代は自信がなかったので「ルールから逸脱しないこと」をモットーにしていました。


昔は「お直しオバサン」と呼ばれていましたが、最近では若い人の間で「着物警察」と呼ばれるようになった「見ず知らずの人の装いを取り締まるオバサマ」が怖かったから。


それにしても「着物警察」って秀逸なネーミングですね。


最近、何度か「きものを着られるなんて、栗原さん、絶滅危惧種ですよ」と褒めて(?)いただく機会がありました。そのとき、思ったのです。「トキのように保護してください、とは言いませんが絶滅を防ぐためにも、温かく見守っていてください」と。


ⓒ織田桂子 インドで浴衣シリーズより「イケメンの温かいまなざし」


近年の気候でもう一つ、気になる点があります。


ゲリラ豪雨、です。


突然の豪雨リスクは、きもの愛好家にとってハラハラ、ドキドキ。なので、夏は「雨に強い」とか「濡れても大丈夫」「なんならおうちで洗濯もOK」な綿や麻を選ぶことがほとんどになりました。汗もかきますものね!


そんな風に自由にきものや浴衣を着ることを楽しんでいただきたいと思って。


浴衣で覚える着付けレッスンをいよいよ始めようと構想しております。


今、考えているのは。

・フレキシブルにレッスンができるよう、1レッスン単位

・レッスン日時は個別にご調整

・それぞれの和装の経験値に応じてレッスンできるよう、集中個人レッスン(1回3~4時間)

・浴衣が着られればOKなのか、普段着きものを覚えたいかはご希望に応じて

・レッスンの回数はその方の進捗に応じて適宜

・草履やバッグなどの小物の選び方などもご希望に応じてお伝えします


というような感じです。

また、お知らせをアップいたしますね。

よろしくお願いします!






















きもの伝道師 貴楽 Kiraku/栗原貴子

箪笥で眠っているきものを目覚めさせることは、地球の未来を守る一歩になる。 そんな風に思っています。 従来よりもカンタン、涼しい、ラクチンな着付け方法を開発。 着付けパーソナルレッスンも承っております。